「売り先行」のメリット・デメリット
2023年05月12日
「売り先行」による住み替えのメリット・デメリット
「今の住まいが手狭になったので、今のマンションを売って住み替えを検討しています。でも住宅ローンがまだ残っていて、どのように進めたらいいのか分からなくて……」
このような場合、一体どうすれば問題解決できるのでしょうか。
今回は、住み替えにおける「売り先行」をテーマに、メリット・デメリットについて解説していきます。
「売り先行」とは……?
住み替えにおける「売り先行」とは、現在住んでいる家を売ってから、新居を購入するという買い替え方法です。
具体的な流れは以下の通りです。
1.現在の家を売却する
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2.仮住まい先に引越する
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3.新居の売買契約を締結する
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4.新居へ引越する
「売り先行」のメリット
では、売り先行による住み替えのメリットをみていきましょう。
①資金計画が立てやすく、堅実
現在住んでいる家を先に売ることで、売却額が確定します。売却額が確定するとローンの残債が売却額で完済できるのか否かが分かります。
売却に係る諸費用も含めて、ローン残高より高く売れれば自己資金のプラスになります。
一方で、マイナスになればその分自己資金が減ることになります。よって新居購入の資金計画を着実に行いたい方には向いています。
②ダブルローンを避けられる
「買い先行」の住み替えでは、今の住まいが売れるまでの期間、ローンが重複します。これを「ダブルローン」といいます。
ダブルローンは文字通り二重の支払いで、大きく家計を圧迫します。
例えば現在月5万円のローンを支払っており、新居のローンが月10万円だった場合、現在の家が売れるまでの期間の住宅ローンの返済は月15万円となります。家計への重大な負担となる可能性があるでしょう。
③「買い先行」よりも選べる住宅ローンが多い
「買い先行」でダブルローンが発生する場合、審査を受け付けてくれない金融機関が多くあります。受け付けてくれたとしても、ローン本審査時には今の家の「売買契約」が必要になるケースが多いです。
つまり、新居を契約する段階で、現在の家の売却が決まっていないといけないということです。
その点「売り先行」はローンの制約がほとんどありません。
以上が、売り先行のメリットです。主にお金面でメリットが多いといえるでしょう。
「売り先行」のデメリット
一方で、売り先行にはこのようなデメリットがあります。
①住みながら売却活動をする大変さ
住みながらの売却は、住んでいる間に購入希望者の内覧に応じる必要があります。
基本的にはいつ内覧希望があっても良いように売却期間中は室内を綺麗に片づけ、週末は予定を入れられないものと考えておかなければなりません。
②仮住まい期間が必要
いま住んでいる家を無事に売却できたとしても、家の引渡し日までに新居が見つからなければ、仮住まい先が必要です。
仮住まい期間が長引けば、その間の家賃の負担は当然大きくなります。
仮住まいへの引っ越しのあと、新居が見つかれば新居への引っ越しが控えているため、手間も費用もかさみます。
住み替えをスムーズに行うためには
スムーズな住み替えのためには、売りと買いの同時進行が理想的です。
ただし、いつ売れるか分からない売却と、いつ理想の物件に出会えるか分からない購入のタイミングを合わせるのは非常に困難といえるでしょう。
売却の販売戦略と、購入の条件整理等を緻密に計画する必要がありますが、これは不動産会社の役目です。
住み替えについてお困りの際は、ぜひアイワ不動産へご相談ください!