住み替え前提の物件選びのコツ

2020年05月29日

住み替え前提 

㈱リクルート住まいカンパニーが先日発表した資料によると、住宅購入の検討のきっかけは「結婚」が最多(17.8%)。ついで「第一子出生」(14.6%)が多いとのことでした。結婚して当たり前、子供がいて当たり前の時代は変わり、単身世帯や結婚しても子供がいない世帯も増え、「家は一生に一度の買い物」「郊外の庭付き一戸建て」という考え方は必ずしも多くの人にマッチしなくなってきました。

 

「ライフステージの変化にあわせて、住み替えを前提にした住宅購入をしたい」

こんな考えをもち、最初から売却前提で物件探しをする方が増えてきています。そこで今回のテーマは「住み替えを前提とした物件の選び方」です。結論からいうと、これから家を買うのであれば、築20年以上の物件がオススメです。

築20年以上のマンションは資産価値が下がりにくい

 

静岡市内に住むAさんは、20年程前に安倍川駅周辺の中古マンションを買いました。当時は築20年くらいで物件価格は1200万円程だったそうです。それが今いくらで取引されているかというと、1000万円前後です。20年住んでいるのに、ほとんど資産価値が下がっていないのです。

 

この物件だけにいえることではありません。東京カンテイのデータによると、新築マンションは築20年でおおよそ新築時の半分の価格になり、そこからはゆるやかに下落していき、築35年前後でほぼほぼ底値になります。つまり、築20年以上の物件を購入することで、資産価値の下落を最小限に抑えることができるのです。

 

中古マンション築年別価格推移

中古マンションの価格は「建物」と「土地」の2つの要素で決まる

 

マンションの価格は二つの要素で成り立っています。「建物」と「土地」です。「建物」は20年で価値は限りなくゼロに近づいていきます。一方で土地値は急激に上がったり、下がったりすることは多くはなく、安定しています。築20年以上ならばほとんどが土地値といえるため、資産価値は下落しにくいのです。

 

近年では築古のマンションを購入して内装をリノベーションする人も増えてきています。その人達が得るものは、「資産価値の高い物件」と、「自分好みにカスタマイズされた心地よい空間」です。リノベーションというとオシャレな人がするイメージですが、実はとても理にかなった賢い買い方なのです。

 

住宅購入もメルカリ化!?

 

メルカリを使いこなしている人に話をきくと、最初から売るつもりでモノを買うそうです。いつか売るつもりで使うので、非常に大事にメンテナンスしながら使うとのこと。住宅購入も限りなくこれに近づいていくのではないでしょうか。

 

「家は3回建てないと理想の家にならない」とも言われます。資産価値が落ちにくい物件を選べば、一生のうちに3回住み替えることもできるかもしれません。1回目は結婚を機に都心に小さなマンションを。2回目は子供の成長を機に郊外に広い戸建を。3回目は老後に好きな街で小さなマンションを。そんな暮らしができたら楽しいと思いませんか。

 

築20年以上を検索条件にいれてみて

 

家はライフスタイルの変化にあわせて住み替える時代です。住み替え前提なら資産価値が下がりにくい築20年以上を視野にいれてみてはいかがでしょうか。アイワ不動産のサイトにも築20年以上の物件情報がありますので、是非ご覧ください。