「修繕積立金の適正額」損しない物件選びを

2020年05月22日

修繕積立金

「これは修繕積立金高いからやめよう!」

「こっちは修繕積立金安いからイイよね!」

 

中古マンション選びをお手伝いしていると、こんな会話をよく聴きます。では、この高い安いはどう判断しているのでしょうか。こう尋ねると、多くの人は答えをもちません。そこで今回のテーマは「修繕積立金」。修繕積立金には適正額があります。これから中古マンションを購入しようと考えている方は是非ご覧ください。

 

毎月の住宅コストを安定させられる

 

大きな買い物ですから、少しでも安くしたい気持ちにはとても共感できます。だからこそ、修繕積立金は「適正額」の物件を選ぶべきです。なぜなら、修繕積立金が適正額であれば、将来の住宅コストを安定させることができるからです。逆をいえば、適正額よりも高かったり安かったりするマンションは変動リスクが高いといえます。

 

私が見た中では、月々の修繕積立金が4,000円台だった物件が、いきなり18,000円に値上がりした物件もありました。修繕積立金はローンを払い終えても払い続けるものです。それがいきなり1万円以上も値上がりしたらどうでしょうか。家計に大打撃です。適正額の物件を買っておけば、変動リスクを減らすことができるのです。

修繕積立金の適正額は65㎡なら13,000円

では、適正額がいくらなのかというと、1㎡あたり200円程度が目安です。詳しくは国土交通省のガイドラインに記載がありますが、ここでは1㎡あたり約200円ということだけ覚えておけばOKです。

 

例えば、65㎡が専有面積のマンションの場合、修繕積立金は13,000円前後が相場の範囲と言えます。冒頭で「高い」「安い」の話がありましたが、これが基準になります。なんとなくの指標ではなく、国が過去のデータから算出した基準をベースで考えていくことが大切です。

適正額より高くても安くてもNG!?

 

適正額よりも高い場合、今まで適切に貯められてきていなかった可能性があります。無計画な借入金があったり、急に上がったことによりマンション全体で滞納が多い傾向にあるかもしれません。適正額よりもが安い場合、今後上がる可能性があります。適正額まで上がったとしても返していけるかが見極めのポイントとなります。

 

つまり、修繕積立金が適正額の物件を選ぶことで、毎月の住宅にかかるコストが安定し、家計管理がしやすくなるのです。

 

販売図面のココをチェック

 

販売図面

こちらの販売図面をみてみましょう。こちらの物件は専有面積が72.03㎡。修繕積立金の適正額は月額14,406円(72.03㎡×200円)です。この物件の現在の修繕積立金は月額14,410円。ほぼドンピシャで適正額の物件です。シンプルにこのような計算をすれば、適正額かどうかを見極めることができます。気になる物件があれば、是非計算してみてください。

 

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