失敗しない資金計画
2021年04月02日
失敗しない資金計画、3つのポイントを整理
住宅購入において、資金計画はとても重要なポイントです。身丈に合わない予算組みをしてしまうと最悪の場合、ローンが返せなくなり、家を手放さざるを得ない状況に陥ることもあります。一方で、安かろう悪かろうで日々ストレスを感じながら過ごすこともあり得ます。ということで、失敗しない資金計画のポイントを3つに絞って紹介します。
ポイント①総予算から月々コストへ
総予算で考えるのではなく、最終的に月々いくら支払うかまで落とし込むことが大切です。例えば下記のケースをみてみます。
・全部合わせて月10万くらいに抑えたい
・借入は4000万くらいを想定
借入額4,000万円を金利0.65%で支払期間35年とした場合、月々の返済額は約10.6万円。70㎡のマンションなら、管理費と修繕積立金を合わせて約月13万円です。総予算と月々支払に3万円のギャップが生まれています。早い段階で自分はいくら借入ができるのか、金利はどれくらいかを把握する事で、認識のずれをなくすことに繋がります。
ポイント②個別最適よりも全体最適で
月々の支払に落とし込む過程でできるだけ安くしたいと考えるのは当然です。しかし、まずは家計全体を俯瞰してみてみましょう。例えば、住宅購入により往復の通勤時間が30分短縮できるのであれば、20日間通勤するとして、月10時間が浮くことになります。浮いた時間を使って、将来に繋がる勉強や副業を始めて新たな収益を生めるかもしれません。
例えば毎日のようにカフェにいって勉強している人がいるとします。もし家に快適なワークスペースを作れば、住宅ローンのコストは上がりますが、カフェ代を抑えられるため、トータルコスト下がる可能性は十分にあります。新たな収益や、自由な時間が生まれる可能性があるならば、無理のない範囲で予算を上げることも検討してみてはいかがでしょうか。
ポイント③イニシャルコストよりもトータルコストで
物件価格や諸費用含めた最初にかかるお金は気にするのに、修繕積立金や将来的なリフォーム代はあまり気にしないという人がいます。大切なのはランニングコストも含めたトータルコストで考えることです。特に、物件価格は相場より安いけれど、修繕積立金が適正額より高いというケースはよくあるので、注意が必要です。
また、リフォーム済み物件を買ったはいいけど、配管などのインフラ部分がかえてないばかりに漏水が頻発し、結局配管を繋ぎなおしたという事例もあります。スケルトンにしてから行うリノベーションは、初期費用こそリフォームよりかかるものの、インフラ部分まで刷新されるので、長期的に見ればコスト・パフォーマンスは良いのです。
資金計画は住宅購入のカナメ
資金計画は住宅購入のカナメです。物件探しをスタートしたら早い段階でお伝えした3つのポイントを押さえておくと、きっと後悔しない住宅購入に繋がるでしょう。是非お試しください。
【まとめ】
総予算から月々コストまで落とし込んで解像度をあげる。
住宅ローンの支払額だけではなく、家計全体のバランスでみる。
イニシャルコストだけではなく、ランニングコスト含めたトータルコストで判断する。