日銀17年ぶり利上げ、どうなる住宅ローン

2024年04月05日

日銀17年ぶり利上げ

日銀17年ぶり利上げ、どうなる住宅ローン

 

日銀は3月19日まで開かれた金融政策決定会合で、マイナス金利の解除を発表しました。

 

この発表を受け、連日ニュースやSNSでも「住宅ローンの金利は上がるのか」と話題に上がっています。

 

そこで今回は、日銀の政策発表および日銀の植田総裁の記者会見の要点を整理しました。

 

発表内容の理解と、住宅ローン借り入れの判断にお役立てください。

 

 

日銀は何を発表したの?

今回の発表では、2つの重要なポイントがありました。

 

マイナス金利の解除

日銀は今回の政策決定会合で、マイナス金利を解除し、短期金利の誘導目標を0.0%〜0.1%にする方針を決定しました。このような政策金利の引き上げは2007年以来17年ぶりです。短期金利を0.0%〜0.1%に誘導する措置は、マイナス金利導入直前まで実施されていたもので、マイナス金利導入以前の状態に戻したということになります。

 

イールドカーブコントロール(YCC)の廃止

長期金利の上限値の目途を1%として金利をコントロールするイールドカーブコントロール(YCC)の廃止も決定しました。国債はこれまでと同程度の額(6兆円)を買い入れ、急激に長期金利が上がる局面では買入れの増額で対応するとのことです。市場に金利をゆだねつつも急激な金利上昇などの有事の際は日銀が介入する方針です。

どうなる住宅ローン02

参考:日本銀行ホームページ

 

 

なぜマイナス金利を解除したの?

日銀の植田総裁は記者会見で決定の背景を次のように述べています。

 

「賃金と物価の好循環を確認し、先行き、展望レポートの見通し期間終盤にかけて、2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断しました。こうしたもとで、これまでのイールドカーブ・コントロールおよびマイナス金利政策といった大規模な金融緩和は、その役割を果たしたと考えています。」

 

なぜ今なのかということについては、春闘(春季労使交渉の第 1 回の集計)が大きなきっかけだったと述べています。

 

詳しく見てみると、2023年の賃金上昇率が3.58%だったのに対し、2024年は5.28%と高い水準での賃上げに。5%を超えるのは33年ぶりで、賃金と物価が安定的に上昇傾向であることから今回の決定に至ったとされています。

 

参考:日本労働組合総連合会「第1回回答集計/2024年3月21日集計」

 

 

住宅ローンの金利への影響は?

では、マイナス金利の解除およびYCCの廃止によってどのような影響が出るのでしょうか。

 

植田総裁は記者会見で「金利がすぐさま大幅に上昇するとはみてはいない」と述べています。今回の政策変更に伴う短期金利の上昇は 0.1%程度にとどまり、長期金利についてもこれまでと同額の国債買い入れをし、急激な金利上昇の際には機動的買入れをするとしています。

 

 

まとめ

・2016年から実施していたマイナス金利及びYCCは解除された

・その背景には安定的な賃金上昇と物価高の見通しがたったことにある

・引き続き金融緩和政策は続けるため、急激な金利上昇は考えにく

 

 

アイワ不動産では、不動産売買についてお客様のご相談を承っております!

「ちょっと聞きたい!」「これってどうなの?」少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください!

キャットウォークで猫が喜ぶ暮らしを

キャットウォーク

ホームシアターのある暮らし

ホームシアター

インナーバルコニーのある暮らし

インナーバルコニー