名建築のエッセンスを取り入れる

2021年04月30日

名建築

名建築のエッセンスを取り入れる
「リノベーションで好きな空間を作りたいけど、具体的にはどんな空間にしたいのかが明確に描けていない」今回はこんな方に向けて、「名建築のエッセンスを取り入れる」をテーマにお届けします。家は3回建てないと満足いくものがつくれないとはよく言われることですが、初めての家づくりでも成功確率を上げる方法、それが名建築から学ぶことです。

 

名建築の思想を取り入れる

名建築を自宅に取り入れるうえでポイントになるのが、抽象度をあげて、思想を取り入れることです。名建築は建築家の思想が色濃く反映されています。間取りや素材選びそのものを取り入れるのではなく、なぜそうしたのかという思想レベルまで抽象化して取り入れるのです。

 

先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見することを、西洋のたとえで「巨人の肩の上に乗る」といいます。今あなたが感じている住まいの不満や、理想については、もしかしたら名建築家がずっと向き合って考えてきたことかもしれません。先人の知見を借りることで、効率的かつ、新しい価値に出会える可能性がぐっと高まります。

 

 

 

 

LESS IS MORE

Less is more:”少ないことはより豊かである”
God is in the detail:”神は細部に宿る”

 

これは建築家ミース・ファン・デル・ローエの思想。彼の設計する家具や建築をこの思想を知ったあとに見てみると、思想が体現されていることが分かります。例えば、ミースの思想をリノベーションで自宅に取り入れるとしたら、どのようになるのでしょうか。

 

Less is more.

壁の色や素材を白の塗装のみに統一すること。色と仕上げ方を絞ることでコストダウンをしつつ、統一感を出すことができます。床にモノを極力置かなくてすむように(LESS)作りつけの収納スペースを作ることで、リビング部分に広さはそこまでないけれど、ゆったりと感じやすい空間(MORE)を作ることができます。

 

God is in the detail.

ドアノブやスイッチなどの細部は、経年劣化が楽しめるこだわりの素材(例えば真鍮)で仕上げるなど。また、配線関係がごちゃごちゃ見えないように、極力配線が目立たないようにコンセントの位置を工夫することで、家具・家電が入ったときの細部の美しさを体現します。細部にこだわることができるのはリノベーションの醍醐味のひとつです。

 

自分が良いと思う空間の共通点を探し出す

人によって良いと感じる価値観は異なります。だからこそ、いったい自分は何に価値を感じるのかを言語化する必要があります。そのためには多くの建築に触れて、好き嫌いをハッキリしていくことです。なぜ良いと思うのか、作り手はなぜそうしたのかを深堀していき、そのエッセンスを自宅に取り込むことで、家づくりの成功確率をあげることに繋がります。

マンション管理 ~「格付け」制度はじまる~

マンション管理

機能的な暮らしを手に入れるIOT家電

IOT家電

失敗しない資金計画

資金計画