固定資産税っていくらかかる?
2021年07月16日
中古マンションの固定資産税っていくらかかる?
今回は「中古マンションの固定資産税、いったいいくらかかるの?」というテーマでお送りします。固定資産税は、毎年1月1日時点で住宅やマンション、土地などの不動産を所有する人全員に発生し、不動産を所有している限りずっと支払い続けなければいけない税金です。では、3つのポイントに絞って解説していきます。
1.固定資産税は評価額に税率を掛けた額
2.評価額って何?
3.税金が安くなる?特例について
ポイント①固定資産税は評価額に税率を掛けた額
固定資産額は次の式で表すことができます。
固定資産額 = 固定資産評価額 × 税率(1.4%)
「固定資産評価額」は購入した額ではないので注意が必要です。固定資産評価額についてはポイント②で解説します。固定資産税の標準税率は1.4%です。各市町村が標準税率を基準として自由に決められます。静岡県のホームページをみると、1.4%が採用されているようでした。※2021年6月時点。
参考:静岡県
ポイント②評価額って何?
では、次に固定資産税評価額について解説していきます。前述のとおり、固定資産税評価額は売買価格とは異なります。土地や家屋などの評価方法を定めた「固定資産評価基準」に基づいて、各市町村が個別に評価額を決めていくものです。
土地の場合、条件にもよりますが、時価の約60~70%が固定資産税評価額の目安といわれています。建物の場合は、新築時で請負工事金額の約50~60%が目安といわれています。こちらも建物の規模や構造、築年数により評価額が変化します。新築時が最も評価が高くなります。
中古マンションの場合、すでに固定資産税評価額は出ているので、購入したい物件がある場合は、不動産仲介会社の担当者に尋ねてみましょう。
ポイント③税金が安くなる?特例について
最後に特例について解説していきます。先ほどお伝えした固定資産評価額に税率を掛けると固定資産税の額を算出できますが、住宅用地には次のような特例が認められています。
小規模用地(200㎡以下)
評価額 × 1/6
一般の住宅用地(200㎡超)
200㎡を超える部分 × 1/3
マンションの場合、そのマンションの土地を所有者全員で共有しているという扱いになるため、保有している土地が200㎡を超えるケースはほとんどありません。よって、小規模用地扱いとなり、評価額の1/6に減額される可能性が高いです。
まとめ
・固定資産税は固定資産評価額に税率(1.4%)を掛けた額
・固定資産評価額は売買価格と同じではない
・特例があるのをお忘れなく
・固定資産税がいくらかは基本的には不動産担当に聴けばOK