住宅ローン「固定金利」に向いている方とは
2023年02月10日
住宅ローン「固定金利」に向いている方とは
今回は、住宅ローンの「固定金利」をテーマに解説していきます。
固定金利とは何か。どんなメリット・デメリットがあるのか。
そして固定金利の利率はどう決まるかなど、わかりやすく解説していきます。
これから住宅購入を検討する方にとって、住宅ローン選びはとても重要です。是非ご覧ください。
固定金利とは、一定期間金利が固定されている住宅ローンです。一言に固定金利といっても、大きく2種類に分けられます。
まず、全期間金利が一定である「全期間固定金利」があります。代表的なものがフラット35です。
そして、固定する期間を選べる「固定期間選択型金利」があります。3年固定・5年固定・10年固定などがそれにあたります。
返済計画が立てやすいのが利点
固定金利のメリットは、返済額が一定であるため資金計画が立てやすいという点にあります。
現在は世界的な物価上昇で、各国は政策金利の引き上げを実行しています。
よって、日本でも住宅ローン金利の将来的な上昇は十分考えられます。
固定金利は、固定金利期間中に住宅ローン金利が上昇した場合でも、借り入れ当初の金利から変動しないため有利です。
一方で、固定金利期間中に住宅ローン金利が下落していくと契約当初の金利が継続する分、不利といえます。
また、一般的に住宅ローンの金利は全期間固定金利が最も高く、期間選択型、変動金利と続きます。
したがって、固定金利期間が長くなればなるほど金利が高くなるため、返済額が増加することになります。
全期間固定金利型では、返済終了まで毎月の返済額が変わりません。
そのため、返済計画が立てやすく、計画的に返済をしていきたいと考える方におすすめ。
また「将来の金利上昇が不安」「金利のことを考えるのが面倒」という方は固定金利を選択するとよいでしょう。
将来の金利動向を見据えて柔軟に対応したい方には、固定期間選択型がおすすめです。
固定金利はどう決まる?
結論からいえば、固定金利は「長期金利」に影響を受けています。
長期金利とは、償還までの期間が1年を超える債権などに用いられる金利のことをいいます。
長期金利の指標として一般的に利用されているものに「新発10年国債の利回り」があります。
つまり、住宅ローンにおける固定金利の利率は、10年国債の利回りと密接な関係があるのです。
先月日銀が金融緩和政策の修正を発表したことから、2022年末から長期金利(10年国債利回り)が大きく上昇しました。
これにより、1月は固定金利が全般的に0.1%〜0.2%程度上昇しています。
今まさに変動期といえるため、住宅ローン選びは様々な視点から総合的に判断していくのがおススメです。