キッチンのレイアウト変更
2023年03月03日
キッチンのレイアウト変更-内覧時にみるべきポイント-
キッチンのレイアウト変更は、リノベーションの醍醐味のひとつです。
今回は、キッチンを好みのレイアウトにするために、内覧時に確認すべきポイントをご紹介していきます。
まず、キッチンの種類は大きく「壁付け」か「対面」の二つに分けられます。そこから更にI型、II型、アイランド型、ペニンシュラ型、L字型、コの字型などに細分化されます。
壁付けも対面も双方メリットとデメリットがあるため、料理の頻度や好みのデザインなどを踏まえて、自分の暮らしに合ったレイアウトを選びましょう。
好みのレイアウトが決まったら、次の3つのポイントでチェックしていきましょう。
1.排水ルートが確保できるか
キッチンの排水は、お部屋の中にあるPS(パイプスペース)に接続する必要があります。PSの位置によっては、床下に配管を通す関係で段差が大きくなることも。PSからキッチンを離せば離すほど、床を上げる必要が出てきます。
あまりに床上げをすることは現実的ではないため、PSの位置を確認し、排水ルートが確保できるかを確認しましょう。
2.換気ルートが確保できるか
キッチンは、レンジフードから外部の換気口(多くは玄関側やベランダ側上部にあります)へと換気ダクトを接続する必要があります。換気ダクトのルートを確保するうえで障害になるのが梁です。
梁の位置によってはダクトが梁下をまたぐことになるため、天井高が確保できず、レイアウト変更に制限がかかる場合も。
換気口と梁の位置関係は要チェックです。
3.寸法が確保できるか
意外と盲点になるのが、寸法が確保できるかどうか……というところです。
キッチンそのものの寸法に加え、十分な作業スペースが確保できるかを確認します。壁付けから対面へと変更する場合、キッチン背面には最低でも奥行80cmは確保する必要があります。対面にした場合は、背後に冷蔵庫やパントリーなどを設置するケースも多いため、壁付け以上にスペースを必要とします。
以上をまとめると、内覧時には「キッチンのレイアウトを決める→排水ルート・換気ルート・寸法を確認」すると、あなた好みのキッチンへと近づけられるでしょう。
物件が決まった際には、竣工図面で改めて確認をし、レイアウト変更に制限がかからないかどうかを確認するのが確実といえます。
リノベーションといえど、意外と間取り変更には制限がかかるもの。しっかりと見るべきポイントをおさえておきましょう。