金利優遇が受けられるリフォーム工事とは
2022年12月16日
金利優遇が受けられるリフォーム工事とは
今回は、中古住宅を購入してリフォーム・リノベーションする人に向けて、金利を低く抑えることができる「金利優遇」について解説していきます。
住宅ローンのひとつである「【フラット35】リノベ」では、省エネや耐震性など、質の高いリフォーム・リノベーションを行う際に借入金利を一定期間引き下げる制度があります。
主に下記の4つの分野が、金利優遇につながる分野となります。
1.省エネルギー性
2.耐震性
3.バリアフリー性
4.耐久性・可変性
では、詳しく確認していきましょう。
1.省エネルギー性
夏涼しくて冬暖かい家は、快適に過ごせるだけでなくお財布にも地球環境にもやさしいです。
例えば、既存の窓の内側に断熱性能の高いサッシを取り付ければ、断熱はもちろん結露を防ぐことや、防音効果も期待できます。
フラット35では、このような窓回りの断熱をはじめ、エコな住宅設備をいれることで、金利優遇につながります。
2.耐震性
2022年4月に行われた住宅ローン利用予定者調査によると、住宅取得時に住宅の性能のうち最も重視するのは「耐震性能」という調査結果が出ました。地震大国日本では、当然ともいえる結果です。
フラット35リノベでは、一定の基準(耐震等級等)を満たせば金利優遇が受けられます。また、耐震等級を満たすことで地震保険料が割引になる副次効果もあります。
3.バリアフリー性
高齢化(65歳以上)率は上昇傾向にあります。2015年に27%だったのが、2065年には38%になる予測も出されています。
高齢者の方にとって、安心安全に暮らせる住まいの整備は急務といえます。
お風呂や段差による転倒を防ぐために、段差をなくしたバリアフリー仕様にしたり、手すりをつけたり、バリアフリー性を向上する工事をすることにより、金利優遇が受けられます。
4.耐久性/可変性
日本はかつて約30年スパンで建て替えを繰り返していくスクラップアンドビルド型の社会でした。
現在では、経済、環境の観点からも今あるものを住み継いでいくストック型の社会へと舵が切られています。
リフォームの際に、交換しやすい配管や通気性がよく腐りにくい外壁を採用することで、金利優遇につながります。
まとめ
以上、金利優遇につながる4つの分野(省エネルギー性・耐震性・バリアフリー性・耐久性/可変性)について解説しました。
それぞれ明確な技術水準が定められており、金利優遇を受けるためにはそれをクリアする必要があります。
できるだけ早い段階でリフォーム業者や金融機関に確認を依頼することをおススメいたします。
参考:フラット35