検査済証とは?

2022年04月22日

検査済証

検査済証とは?中古戸建選びに欠かせないチェックポイント

 

中古物件を探していると「検査済証」がない物件をたくさん目にします。

 

中古物件選びにおいて「検査済証」があるかないかは、実はとても重要なポイントです。

 

そこで今回は「検査済証」について、そもそも検査済証とは何か、検査済証が無いとどんなリスクがあるかなど、基本となるポイントを解説していきます。

 

特に中古戸建ての購入を検討されている方、必見です!

 

 

築20年以上の戸建はほとんど検査済証が無い

 

建物を建てるとき、基本的には「建築確認申請 → 許可 → 工事着工 → 完工 → 完了検査」という流れで進みます。完了検査では、敷地形状や建物の仕様が建築確認申請書と合致しているか否かを検査します。この検査に合格すると交付されるのが検査済証です。検査済証が存在する建築物は、各種法律を満たした適法な建築物として取り扱われます。

 

現在、完了検査受験率は90%を超えており、検査済証があって当たり前の状況になりつつあります。しかし、かつては完了検査を受ける物件の方が少ないくらいでした。国土交通省の資料によると、平成11年時点での受験率は38%と低く、それ以前に遡ると更に低くなります。築20年以上の物件は、ほぼほぼ検査済証の無いというのが実情です。

 

参照:検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン

 

 

ローンが通りにくく、予想外の出費の可能性も

 

では、検査済証が無いとどんなリスクがあるのでしょうか。

 

まずひとつに、ローンが通りにくいということがあります。ほとんどの銀行は、住宅ローン審査時に適法な建築物であることの証として、検査済証の提出を求めます。検査済証がないと違法建築物である可能性もあり、そのような物件に融資をしてしまうとコンプライアンス上の問題が発生するからです。

 

もうひとつの問題は、行政指導等による想定外の出費です。ローンを使わない場合、検査済証の有無がチェックされないため、検査済証が無いことを知らずに購入してしまうこともありえます。

 

もし違法建築物だった場合、建築主が前所有者だった場合も、責任は新しい所有者に及びます。この場合、行政指導を受けて一部解体工事をしないといけない可能性もあります。

 

では、検査済証が無い物件は誰が買うのでしょうか。

 

買主の多くは、買い取り専門の不動産会社です。彼らはハードルの高い物件を再生させるためのノウハウを持っています。検査済証の無い物件にもさまざまな手法をつかって価値を見出します。しかし、これらのノウハウが無い場合は、かなりリスクが高いため注意が必要です。

 

検査済証の有無は必ず確認するようにしましょう。

 

 

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