「ダブルローン」とは?
2023年05月26日
「ダブルローン」とは?- 買い先行での住み替え -
「住み替えを検討しています。現在持ち家があり住宅ローンを返済中なのですが、希望のエリアに好条件で物件が売りに出たので、先に購入を考えています。二重のローンはやはり厳しいでしょうか」
今回はこのような疑問に対して、ローンが二重になる「ダブルローン」をテーマに解説していきます。
買い先行での住み替えをご検討の方の一助になれば幸いです。
ダブルローンとは……?
ダブルローンとは、住んでいる家の住宅ローンとは別に、もう1本新たな住宅ローンを組んで住み替え先を購入し、2つの住宅ローンを同時に返済していくことを指します。
一般的には種類を問わず2つのローンがあればダブルローンといいますが(例:マイカーローン+住宅ローン)本記事では「2本の住宅ローン」を同時に利用したときに限定して解説します。
ダブルローンはどんなシーンで使われるのか
まさに冒頭のご相談のようなシーンです。
よほど資金に余裕がない限りは、自宅を売却してから購入するのが一般的です。
しかし、理想の物件が見つかった場合や、学区の関係などで引越希望時期が迫っている場合では、自宅の売却が決まるタイミングが不明瞭なのでせっかく理想の物件を見つけても買い逃ししてしまうリスクが高まります。
こんなときの解決策がダブルローンです。
ただし、誰もが簡単に利用できるものではありません。
大きなハードルになるのが住宅ローン審査です。
ダブルローンは、2つの住宅ローンを組むことになります。いま組んでいる住宅ローンの残りの金額と、新たに組む住宅ローンの借入額の合計が審査の対象になります。
よって、一本の住宅ローンに比べると借入額が大きくなるため、当然ながらローン審査は厳しく通りにくくなります。
一般的に70~80歳までの間にローンを完済することを前提としている金融機関が多いですが、住み替えをする方の年齢は40~60代がメインで、返済の期間が長く取れないために審査に通らないケースもあります。
金融機関の審査基準として「返済比率」というものがあります。
これは、年収に対してローンの年間返済額が占める割合のことをいいます。
ダブルローンを通していくために肝になるのが、審査基準とされる返済比率をクリアすることです。例えば、フラット35の場合、返済比率は30-35%以下に設定されています。
ダブルローンを使って買い先行で住み替えを進める場合、まずはダブルローンが使える金融機関を選定しましょう。
そのうえで、返済比率をクリアすることが重要なポイントとなります。
ダブルローンが使える金融機関は限られます。
買い先行での住み替えをご検討の際は、早めにダブルローンが使える金融機関へ事前審査を出すなどの準備が必要となります。
住み替えについてのお困りごとは、アイワ不動産へお気軽にご相談ください!