防音室のある部屋
2022年05月20日
防音室のある部屋
総務省の家計消費状況調査によると、コロナ禍以降楽器の消費額に上昇傾向にあるようです。
ある民間調査でも、楽器によってはコロナ前比173,850%増を記録するなど、自宅で楽器を楽しむ方が増えています。
そこで気になるのが「騒音問題」です。
今回は、マンションでもつくれる「防音室」をテーマにお送りします。音楽好きの皆さまは是非ご覧ください!
最近は、マンションの内覧に行くと掲示板やエレベーター内に「騒音注意」の張り紙がされているのをよく目にするようになりました。テレワークが普及するにつれて、平日日中の在宅率も上がっています。
マンション管理規約で日中は楽器演奏可となっていても、場合によっては騒音トラブルに発展してしまうこともあるでしょう。
それを解決する手段のひとつが防音室です。防音室とは、四方の床、壁、天井の6面を防音材で囲った部屋のことです。
壁に吸音材を貼ったり、床に防音マットを敷いたりしても、天井やドア、窓などの隙間から音が漏れてしまうため、6面すべてを対策する防音室が効果的です。
防音室には大きく分けて、オーダーメイド型とユニット型の2種類があります。
オーダーメイド型はその名の通り、ピアノのプライベートレッスン教室からシアタールーム、本格的なレコ―ディングスタジオまで、部屋の形や用途に合わせて設計できる自由設計タイプです。実際にショールームで体験すると、あまりの防音具合に驚愕することでしょう。
ご興味のある方は、是非お近くのショールームで体験してみてください。
ユニット型は管・弦・声楽からグランドピアノまで、省スペースながら快適に練習できる定型タイプです(0.8畳から4.3畳)。オーダーメイド型と比べると設置作業は数時間で完了し、大がかりな防音工事が不要というお手軽さが魅力。引越の際にも移設可能なので、賃貸マンションにお住まいの方にも適しています。
リノベーションで叶える防音室がある部屋
参照:リノベーション協議会
こちらは築36年のマンションを「防音室のため」にリノベーションした事例です。
約6畳あり、大人2人がセッションしても十分な余裕のある空間です。
また、是非URLから間取りもチェックしていただきたいのですが、防音室を文字通り専有部の真ん中に配置することで、防音を強化しています。
心置きなく演奏にのめり込める空間なのです。
余談ですが、今や広い世代に大人気のYOASOBIの今ほどメジャーになる前のAYASEさんの製作環境がTwitterで話題になりました。彼はMacBook proにDAWソフト、ヘッドホンだけで紅白出場にもつながる「夜に駆ける」をつくったのです。
今や自宅のダイニングテーブルから名曲が生まれる時代です。
コロナ禍で楽器をはじめたそこのあなた!
今度は、あなたの手から時代を代表する名曲が生まれる……かも?