購入者向けガイド1-不動産売買契約の流れ
2023年11月03日
購入者向けガイド1-不動産売買契約の流れ
今週から、全4回にわたって【購入者向けガイド】と称し、物件の内覧から買付、契約、決済に至るまでを詳しく解説していきます!
第1回目の本記事では、中古マンション購入における「売買契約」の流れを分かりやすく解説していきます。
いくつか物件を内覧し、気に入った物件に買付を入れ、その交渉が通れば正式な不動産売買契約へと進み、決済(物件引渡し)へと進みます。一連の流れの中では山場ともいえるのが売買契約です。
売買契約の流れや注意点、持ち物などについてまとめました。
▼不動産売買契約の基本的な流れ
1.重要事項説明
重要事項説明とは、宅地建物取引士が買主に対して、物件の詳細情報や条件、契約内容などの重要な事項を説明することをいいます。しっかり説明すると1-2時間はかかるものですが、買主はこれらの情報をしっかり理解することが大切です。説明が終了し、内容に合意すれば、買主と売主がそれぞれ署名します。
2. 売買契約書の説明
重要事項説明の内容と重複することが多いですが、主に取引条件について双方確認していきます。特に売買契約金額や引渡し時期、住宅ローンの承認期限は大切な事項になるため、しっかり確認しましょう。内容を確認し、買主・売主双方が納得できたら、買主と売主がそれぞれ署名します。
3. 手付金の授受
契約書に基づき、買主は手付金を支払います。手付金は売買価格の5%-10%で設定されることが一般的です。買付時に手付金がいくらなのか、売主買主双方で確認します。手付金は物件価格の一部に充当され、決済(引き渡し)のときに残金を支払います。手付金は現金で授受されることが多いため、事前に引き出しておく必要があります。
▼注意事項とポイント
1. 重要事項の確認
重要事項説明の際は、専門用語がたくさん出てきますが、不明点や疑問点は遠慮なく質問しましょう。物件の状態や条件、契約内容を正確に理解することが重要です。中古物件を購入してリフォーム・リノベーションを検討している場合は、リフォームにおける注意点やアスベストについての事項が影響しますので、特に注意してください。
2. 仲介手数料や諸費用の確認
不動産そのものだけでなく、その他費用がいくらなのかを確認します。仲介手数料や登録免許税などの初期費用もあれば、管理費や修繕積立金、固定資産税や町内会費などのランニングコストもあります。事前に把握しておくべきことですが、契約前に必ず最終確認しましょう。
▼必要な持ち物
売買契約の際には、以下の持ち物が必要です。
● 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
● 手付金(契約前に金額を決めます)
● 収入印紙/印紙代(どちらが必要か担当者にご確認ください)
● 印鑑(実印を推奨)
● 仲介手数料の半金(決済時に全額の場合もあるため、担当者にご確認ください)
上記の他にも持ち物が必要になる場合がありますので、詳細は不動産担当者に確認するようにしましょう。
まとめ
中古マンションの売買契約は、物件の所有権を正式に移転させるための重要な手続きです。もしも契約後にトラブルになってしまった場合は、基本的には売買契約書と重要事項説明書をもとに判断していくことになります。それだけ大事なものになりますので、不動産担当者のアドバイスを得ながら、しっかりと内容を理解できるようにしましょう。
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