AR(拡張現実)で家具の試着をする
2020年06月05日
「気分転換に模様替えしようかな」
自宅で過ごすことが多くなった昨今、こう考える人も多いのではないでしょうか。しかし、新しい家具を探そうと思っても、現在はなかなか遠方のインテリアショップに赴くことは難しい。かといってWEBサイトだけではイメージがわきにくく、不安が残ります。自宅にいながらして、具体的にイメージしながら家具の買い物ができないものでしょうか。
そこで、今回のテーマは「AR(拡張現実)を使った空間づくり」。ポケモンGOはARを使ったゲームで、世界中で大流行しました。その後ARはゲームの世界以外でも発展を続け、住宅業界でも活用されています。ARと空間づくりの関係性、ARの秘めたポテンシャルについて解説していきます。
家具の試着でセンスを磨く
ARで何ができるのか。簡単にいえば、WEB上で気に入った家具を選び、携帯電話のカメラでお部屋をかざせば、その家具を自宅に置いたときのイメージを確認することができます。加えて、ARは単にイメージ確認するだけでなく、日本人の空間センスを上げるポテンシャルを秘めているといえます。
なぜなら、家具選びで失敗するリスクを極限まで減らせるからです。日本では頻繁に家具を買い替える人はまだまだ少数派。失敗したくない気持ちが働いて無難なものにしがちです。ARを使えば自宅にいながら無料で試着を繰り返すことができるので、審美眼が磨かれます。失敗を避けたがる日本人には、とても相性の良い技術といえます。
増える自宅の露出
「#うちで踊ろう」は歌手の星野源さんが自粛期間を楽しく過ごすために呼びかけたもので、インスタグラムで検索すると、5月時点で7.2万もの投稿があります。また、ウェブ会議の際に自宅の背景を気にしながら参加したり、オンライン飲み会では自宅をいじられたりすることもあったのではないでしょうか。
つまり、好む好まざるに関わらず自宅を公開する機会がとても増えているのです。そうなれば、「自宅はプレゼンテーションの一部」と考えることもできます。バーチャル背景に頼らなくても良いセンスのあるお部屋に住んでいるだけで、その人の印象はぐっと上がるのではないでしょうか。
ARから現実へ
女優は見られれば見られるほど美しくなるといいます。10年以上芸能界で活躍されている女優のデビュー時の写真をみると、今の方がずっと美しくなっているなと感じることが少なくありません。部屋も同じです。見られることによって洗練され、どんどんセンスの良いお部屋になっていくと思います。
まずはARから模様替えに挑戦してみませんか。お店と違って店員さんのことを気にする必要はありません。ARで気に入ったものがあったら是非実際に買ってみて、あなたらしいセンスのある空間を作ってみてください。空間づくりは趣味のひとつとして、とてもオススメです。