リノベーションオブザイヤーグランプリ発表
2021年01月08日
ニューノーマルを象徴する住まい
今年、住宅購入の選択肢としてリノベーションを検討されている方は是非チェックして頂きたいのがリノベーション・オブ・ザ・イヤー。900社超のリノベーション協議会加盟企業の施工事例の中から、1年を代表するリノベーション作品を価格帯別に選別するコンテストです。世界中が大きく変化した2020年、どんな作品が選ばれたのでしょうか。
価格別に優秀賞を紹介
早速部門ごとに受賞作品をみてみましょう。
500万円未満部門最優秀賞:『サスティナブルにスマートハウス』
参考:リノベーション協議会
500万円未満のリノベーションはともすればチープな印象になりがちです。この作品がそうならないのは「サスティナブル」という明確なコンセプトがあるから。目的無きコストダウンではなく、サスティナブル精神のもと、何を残し、何を新しく使うのか、住まい手に寄り添いながらも作り手の審美眼が光ります。
1000万円未満部門最優秀賞:日曜漁師
参考:リノベーション協議会
1000万円未満部門最優秀賞は、『日曜漁師』。日曜大工ならぬ日曜漁師というネーミングが興味をそそります。というのも、ご主人は休日だけのプロ漁師だそう。せりで売れ残った魚は持ち帰り、夕飯の食卓に並びます。勝手口からシンクまでダイレクトに魚を運べるようにレイアウト。「売れ残り」を期待してしまう、ご主人の帰宅が楽しみになるおうちです。
1000万円以上部門最優秀賞:『Old & New 古くて新しい・古民家のカタチ』
参考:リノベーション協議会
激戦区の1000万円以上部門最優秀賞は、築150年の古民家をリノベーションした事例。美しい景色を眺められる大きな白い縁側が印象的です。地域に開かれたデザインにより、人が集まる空間づくりをしつつ、古民家の弱点である断熱は、性能向上リノベーションでしっかりカバーしました。
無差別級部門最優秀賞:『SWEET AS_スポーツを中心に地域コミュニティが生まれる場所』
参考:リノベーション協議会
無差別級部門最優勝賞は、築45年の鉄工所をカフェレストラン、バー、バスケットボールを中心とした多目的スポーツコートを備えた複合施設への用途変更した事例。若者が街の外へとどんどん流出していく地域にあって、「戻ってくる理由」ともなる地域の新たなランドマークの出現です。
総合グランプリはリモートワーカーの理想郷
参考:リノベーション協議会
映えある2020年の総合グランプリに輝いたのは、『リモートワーカーの未来形。木立の中で働く。住まう。』。一週間でもテレワークをしたことがある人なら、自宅でのオンオフの切り替えに苦労した経験があるのではないでしょうか。こんな環境で仕事ができたら、とリモートワーカーの理想郷のような作品です。
トレンドと時代性
受賞作品に共通しているのは、トレンドの流れに乗りながらも、「今だからこそ」という時代性を反映しているということ。2020年は、断熱などの性能向上という潮流にのりつつもコロナ禍によるニューノーマルを反映した作品が多かったと感じます。リノベーションを検討されている方は是非HPで詳しい情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。